
不動産の売り方

3. 査定価格の算出
査定価格を算出するとき、簡易査定・机上査定・物件(現地)確認査定と大きく3つに分かれます。
どの査定も費用は一切かかりませんが、個人的に本当に売却価格をお知りになられたい方には、物件(現地)確認査定がおすすめです。
私は、とても多くの情報を確認して、査定価格を算出いたします。
その理由は、売却中や売却後に判明した情報から、購入者への負担(物件価値の損失)を回避するためです。
それは、売却中ならまだしも、売却後にその負担が、調査不足で分からなかった場合、せっかくご売却ができたのに、売主様の損へと繋がってしまうからです。
仮に売却中でも、価格設定を見誤ってしまうことで、売却が長期戦になってしまい、売主様はその期間に固定資産税・都市計画税などの税金負担も長く支出いただく必要が出てしまいます。
調査時には、売却不動産がどちらなのかをご確認させていただきます。
どちらの不動産を所有されているかを口頭でも正確に分かればよいのですが…
じつは固定資産税は支払っていないが、対象地に隣接する道路を持っていた
土砂災害特別警戒区域内で、建物は建てられないけど、隣接地の土地も一緒に売却希望だった
過去におじいさんが共同で引き込んだ水道管があって、隣接地の許可も得ずに勝手に引き込みをしてしまった
古い区画整理の場所で、土地に誰か知らない人の建物登記が残ってしまっていた
市街化調整区域内で、所有者が変わったら、じつは建て替えができないし、売買してはいけない場所を売却してしまった
売却しようとしていた土地の一部の相続登記が終わっておらず、曾祖母の名義のままだった
などなどと…
私の経験上、調査すると、所有者の知らない、たくさんの情報が出てくることがございます。
販売の際に、物件状況のご説明ができればよいのですが…
販売中にご近所の方とお話をしていたりなどで後発的に分かることもございます。
またタイミングが悪く、売却後に分かり、損が発生してしまう場合もございます。
しっかりと調査をさせていただくのには、所有者の方の委任状など、ご協力をお願いする必要がございます。
本当に売却価格をお知りになられたい方は、物件(現地)確認査定がおすすめです。
また、私は思っていないけど、お預かりをさせていただくために、相場より価格を高く査定することはいたしません。
耳障りの良いことを言わず、ご希望を伺い、不動産のプロとして、最短で最高額でのご売却へとご縁をお繋ぎできるように精進していきたいと考えております。