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物件の売り方

1-2. 売出価格の決定
上記のような不動産屋さんの意見を参考に、実際の売出価格を決めていきます。
ここでのポイントはずばり!
売出価格を決めるのは売主様である
ということに尽きます。
売りたい価格を決める権利があるのは、売主様のみです。
なぜこれを強調するのか、理由があります。
私の過去のお客様で、市場価格からだいぶ高めの金額を希望する売主様がおりました。
それはいくらなんでも高いと思うよ、と何度もご説明したものの、頑として譲らず。
わかりました、と私が根負けし、その価格で販売を開始しました。
ところが何と!
1ヵ月かからず、そこから若干下げた価格での売却が叶ったのです。
買主様は、勤務先から徒歩圏内の物件だけを探している方でした。
大量販売が前提の商品の場合、価格設定の失敗は致命的な結果を招きます。
しかし不動産の場合は、買主は世界に1人だけなんです。
そしてその購入動機も人それぞれ。
予算で選ぶ方、エリアで選ぶ方、勤務先を基準に選ぶ方、陽当たり重視、間取り重視などなど。
その1人の方が納得しさえすれば、その物件は売れるのです。
それ以来、私は考え方を変えました。
「一般的にはこれくらいだと思いますよ。
でもあなたがどうしてもその価格で売りたいというのであれば、全力でお手伝いをします。
でもずるずると続けてはキリがありません。
期間を区切りましょう。
その期間を過ぎても残念ながら手が上がらなかったら、価格はその時考えましょう。」
これで1人を捕まえたこともあります。
残念ながら価格を下げたこともあります。
しかしワンチャンスにかけることは、不動産の場合ありかと思います。
上記を踏まえて、最終的な売出価格を売主様が決定します。
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